-OCS オーガニック認証-

2015/09/18

-OCS オーガニック認証-

一般のコットン製品との違いが見た目だけでは分かりにくいオーガニックコットン製品は、国内外でも複数の認証制度が存在し、認証マークを貼付したものを店頭でも多数見かけるようになりました。今回は、有機農法で栽培された原料が含まれている、トレーサビリティが明確であるコットンを使用した製品であることを証明するための国際的な認証「OCS オーガニック認証」をご紹介します。

●認証制度の特徴は?●

OCS オーガニック認証(Organic Content Standard)は、オーガニックコットンを含む製品の製造・管理等に対する認証のことです。有機製造方法に関する EU の ECC 規則やアメリカの NOP 規則等に従った有機農法の認証を受けている原料を使用し、原料から製品まで全ての過程が明確に追跡できることが求められます。
この認証には、5%以上のオーガニック原料を含む製品に該当する「OCS Blended」(上部右)、95%以上のオーガニック原料を含む製品に該当する「OCS 100」(上部左)の2 種類があります。ロゴマークは基準を満たしていることが第三者認証機関から証明されれば、製品に貼付することが可能です。

基準はホームページに公開されています。

https://www.textileexchange.org/standards-integrity/standards/organic-content-standard

●認証制度を利用するメリットは?●

生活者にとって、見た目では判断できないオーガニックコットン・テキスタイルを購入する際の手助けとなり、より環境に優しい製品を安心して選択することができます。
また、この認証は、国際共通基準で審査されるため、国外にも販路が広がります。さらに、第三者の確認が証明できるという付加価値がつくので、通常品より高値で売買できるというメリットもあります。

●認定を取得した取り組み・取得状況●

2015 年 7 月現在、OCS 認証を取得した製品は 600 品以上あり、認証取得企業はアメリカ、インド、中国、ベルギーなど、30 カ国以上に上っています。
また、同時点での日本の OCS 認証取得企業は 5 社で、布団、タオル、生地など約 30 品のオーガニックコットン・テキスタイルが認証を受けています。

●担当者からのコメント●

日本では食品以外のオーガニック製品を規制する法律がありません。そのため、“なんちゃってオーガニック”や“オーガニック風” 製品も市場に多数出回っているのが現状です。しかし、OCS オーガニック認証を受けた商品は、私ども第三者認証機関が、年に 1 回、その製品に関わる全ての企業を訪問し、全ての工程等を確認・認証しています。認証の無い製品が必ずしもオーガニック製品ではないわけではございませんが、ご購入の際にはOCS 認証マークを選択基準にしていただければ幸いです。(エコサート・ジャパン 松沢智美さん)

 

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