2009 年から 2011 年の間、経済産業省主導のもと「カーボンフットプリント制度試行事業」が実施されました。この事業の終了後も、温室効果ガスの排出による環境への負荷の低減に継続して取り組むために制定された仕組みが、CFP(カーボンフットプリント)コミュニケーションプログラムです。2012 年 4 月より、一般社団法人産業環境管理協会が運用を開始し、企業の CO2 排出量の更なる削減への努力を促すとともに、生活者がより低炭素な生活へ自ら変革していく社会をめざしています。
●CFP プログラムとは●
CFP(カーボンフットプリント)は、商品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量を CO2 に換算して、商品やサービスに分かりやすく表示する仕組みです。LCA(ライフサイクルアセスメント)という手法を活用し、環境にかかる負荷を定量的に算定しています。
事業者と生活者の間で CO2 排出量削減に向けた「気づき」を共有し、「見える化」された情報を用いて、事業者がサプライチェーンを構成する企業間で協力しながら更なるCO2 排出量の削減を推進することと、消費者がより低炭素な生活へ自ら変革していくことを目的としています。
●CFP マークとは●
CFP プログラムでは、上記のカーボンフットプリントマークを認証マークとして使っています。
「量り」をモチーフしたデザインは、製品のライフサイクルにおいて排出される目に見えない温室効果ガスを CO2に換算し、お皿の部分に数値で表示することで、CO2 の排出量を明確に示しています。表示する数値は企業が第三者検証を受けたもので、事業者の自主的な取組みの象徴としての表示にもなっています。
●認証を取得した取り組み・取得状況●
2015 年 3 月現在、CFP マークを取得している製品・サービスは、1050 件です。食品や生活雑貨、衣類や電気機器などの製品だけでなく、ビルのように大きなものや、イベントの出展ブース、引っ越しなどの明確な形のないもの、環境報告書や CSR レポートなども、CFP マークを取得しています。この中には、2012 年 3 月末日までにカーボンフットプリント制度試行事業にて認められた製品も含まれています。
●ご担当者様からのコメント●
CFP マークの数値から、何を読み取ればいいの?とよく聞かれます。一番知っていただきたいのは、企業が
「この商品の CO2 を、今表示している数値から下げてゆく努力をします」と宣言し、消費者に「一緒に CO2 削減に取り組みましょう」と呼びかけている表示だということです。CFP の数値には、作る側/使う側、それぞれができる CO2 の削減方法を、考えるヒントが隠れています。自分の立場でエコのために何ができるか、商品を通してコミュニケーションし、みんなが行動してゆくことを目指しています。マークのついた商品は、WEB サイトをご覧ください。
CFP プログラム WEB サイト:https://www.cfp-japan.jp/