-東京都エコ農産物認証制度-

2014/05/08

-東京都エコ農産物認証制度-

近年、化学合成農薬や化学肥料に頼らない農法で作られた野菜や果物などの需要が増えています。
健康志向の高まりを受け、今や、こうした農産物を取り扱う販売店も一般的になり、自治体や農業団体も、こうした環境にやさしい営農活動の拡大に向けて様々な取り組みを行っています。
今回は、東京都が平成 25 年度に開始した「東京都エコ農産物認証制度」をご紹介します。

●認定制度の特徴●

東京都エコ農産物認証制度は、安全・安心な農産物を消費者に届けるとともに環境に負荷をかけない農業を推進することを目的に制定されました。環境への負荷を低減した農法で生産された農産物を、基準に則って東京都が認証する制度です。
具体的には、土づくりの技術や化学合成農薬と化学肥料削減の技術を導入し、化学合成農薬と化学肥料を削減して作られた農産物を認証しています。化学合成農薬と化学肥料の削減割合は①25%以上②50%以上③不使用の3区分で認証し、認証を受けた農産物は認証マークをつけて販売することができます。認証期間は 5 年間です。

●認定制度を利用するメリットは?●

生産者は、認証農産物に認証マークをつけて販売することができるので、他の農産物との差別化を図ることができます。また、生活者が、認証農産物を購入することで環境にやさしい農法の支援につながります。東京都エコ農産物認証の認知を社会に広げるために、東京都は、認証農産物の PR に努め、販路拡大のため、食品事業者や消費者へ認証マークと制度の周知を図っています。

●認定を取得した取り組み・取得状況●

2014 年 6 月現在、東京都エコ農産物認証を受けた生産者は 293 名です。認証を取得している農産物は、主にレタスやキャベツなどの葉物の野菜、イモ類、トマトやキュウリ等の果菜類、イチゴなどの果実や茶葉など、62 品目あります。
認証を受けた農産物は、直売所やスーパーマーケットなどで販売されています。また、東京都労働産業局のホームページ上でも、生産者名と認証農産物名、販売場所を公開しています。

●ご担当者様からのコメント●

「東京都エコ農産物認証制度」は、昨年度から始まった制度で、まだまだ、生活者の皆さまへの宣伝・周知が不足しております。昨年 12 月に認証を行い、「東京都エコ農産物」が今まさに旬の農産物として、市場や農産物直売所に登場しております。
今後、東京都では、認証農産物生産者 1,000 人を目標に増やすとともに、認証農産物生産者と「とうきょう特産食材使用店(都内農産物を積極的に使用し、来店者にその情報を提供しているお店で都に登録されたもの)」等の販売店との取引を促進してまいります。

取材ご協力:東京都産業労働局農林水産部食料安全課生産環境係 両角正博様

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