-牛乳パック再利用マーク-

2015/06/17

-牛乳パック再利用マーク-

牛乳パックは良質なパルプで出来ていることから、日本では価値ある紙資源として注目されています。牛乳パックをリサイクルした商品には、「牛乳パック再利用マーク」のついているものも多く「環境にやさしいお買い物の目印」として生活者に親しまれています。今回はこのマークをご紹介します。

●認証制度の特徴は?●

「牛乳パック再利用マーク」(パックマーク)は使用済み牛乳パックを原料として使用した製品につけられるマークです。グリーン購入の目印として 1992 年に制定され、牛乳パックのリサイクルの拡大及び使用済み牛乳パックを使用した製品の普及拡大を目指しています。パックマークを使用するには、「使用済み牛乳紙パックを原料の一部または全部に使用していること」「認定を受けた工場の原料を使用していること」「製造段階における環境汚染対策が適切であること」などの基準があり、「牛乳パック再利用マーク普及促進協議会」が、市民団体である「全国牛乳パックの再利用を考える連絡会」とともに管理・運営、普及を図っています。

●認証制度を利用するメリットは?●

使用済み牛乳パックを再利用した商品にパックマーク表示することで、消費者などが環境配慮型の商品を選ぶ際の目印となります。また、その商品を製造・販売する企業にとっては、環境問題に対する基本姿勢を消費者に向けて明らかにし、消費者と企業との信頼関係を構築すると同時に、牛乳パックリサイクル商品の普及促進を図ることができます。これらの取り組みにより、地球環境保全と循環型社会の形成への貢献に繋がります。

●認定を取得した取り組み・取得状況●

パックマーク認定を受けているメーカーは 14社(2015年4月現在)で、主に製紙及び加工メーカーです。現在、パックマークがついている商品は、トイレットペーパー、ティッシュペーパーのほか、フラットファイル等の文房具、おしぼり、印刷用紙、ノベルティ、販促品、梱包資材、展示用パネルボード、紙パック回収BOXなどなど多数あり、牛乳パックリサイクルの広がりとともに、パックマーク商品の種類も増え続けています。

●担当者からのコメント●

パックマークは「再生紙や牛乳パックのリサイクル品を選びたくても、どれがその商品なのか分からない」という市民の声をきっかけに、1992 年「牛乳パックの再利用を考える全国大会」(北九州市)において、参加した市民の投票によって制定されました。
マーク誕生後は「再生品をつかってこそリサイクル」という理念のもとに、普及活動を進めてきました。最近は日本の牛乳パックが価値あるリサイクル資源として海外に輸出されるケースが目立ってきました。これからは国内で回収された牛乳パックを国内の事業者が再利用して製品化するという循環システムを守ることも目的とし、啓発普及活動を積極的に行っていきます。

取材ご協力 牛乳パック再利用マーク普及促進協議会 事務局長 平井成子様
住所 :〒164-0003 東京都中野区東中野 4-6-7-201 (全国パック連内)
電話 :03-3360-1098 URL :http://www.packren.org/mark/index.html

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